NISHI TSUKASA 
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趣味の館 〜食編〜

05. おっさんの食い物

昔はキライだったモノが食えるようになったことってないですか?
オレは好き嫌いはほとんどないのですが、それでも昔は食えなかったものもたくさんあります。
まず、納豆は関西食文化にはなかった。だから、好きも嫌いも、存在自体知らなかった。ところが、兄貴が4年間の大学生活のにために神奈川で一人暮らしをして、そのうち和歌山に帰って来たときに納豆を食うようになっていた......。

和歌山の実家で嬉しそう~~~にネバネバ、コネコネしてる兄貴を見て、変なものを食うようになって帰って来よったなぁ...って思うのも束の間、とにかく臭い!!!!!!!あっちで食ってくれ!!!!って言ってたんだけど、兄貴は「まぁ食うてみ!見てるだけ!っていうのが一番臭い!食べてみると臭いどころか、やみつきになるし、強烈に身体にいいし!」だ。
勧誘するな。一人でやっててくれ!って思った。
ピーマンもゴボウも嫌いだった。肉の脂身は死ぬほど嫌いだった。

それがなんと........
ピーマンとゴボウと肉の脂を炒めて納豆であえても、今じゃひょっとしたら食えるかも。今ではひとつひとつが大好きなモノになってる。昔、食えなかったモノが食えるようになったのは「大人になった」とも言えるが、違う。老化だ。おっさんになっただけなのだ!!!
好き嫌いを頭で考える自体、めんどくさくなったのだ!!!それで仕方なし食べたら、なんと、食えた...。で、その「食えた」が「ウマい」に変わっていく。もうひとつの理由は、自分で調理をし出したからっていうのもあると思う。

たとえば、ピーマンと肉の細切りを塩胡椒&醤油でうす味に炒めてたのをオイスターを入れることによって違う食い物に変わるし、片栗粉によって違う食感になる。これを自分で調理すると、出来上がる過程までも楽しめる。で、そのようなモノを街の中華屋で食うとタケノコの細切りも入ってた。今度は家に帰って、オレもタケノコを入れてみよう!ってことになる。
こんなしょうもないことで自分が大きくなったような気がしたんだ~。幸せなヤツだよね~。でも「食」はなくてはならないモノだから、それが楽しめる、っていうのは嬉しいことだよ。

ホヤもナマコもフキもセロリも大好き。昔では考えられん。
ナマコが何よりも好きな小学生がいたらちょと気持ち悪いが、今、それらの味を楽しめるようになってる自分は、いくらおっさんになっても嬉しい。

そんで、オレは今、納豆を食えない関西人に「まぁ食うてみ!見てるだけ!っていうのが一番臭い!食べてみると臭いどころか、やみつきになるし、強烈に身体にいいし!」ってすすめていることに気がついたのだった......。

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