NISHI TSUKASA 
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趣味の館
〜マジック編〜

07. 結末はHAPPYに

一般の人が持つマジックのイメージって、どんなだろう...。

ちょっと前に深夜のテレビで渋谷の若いOLたちに「どんな人にオヤジを感じる?」っていうインタビューをしてた。その中に「え~?オヤジィ~?ん~、飲みの席でマジックする人~!」ってのがあった...........。

おい本物のオヤジィ~!!!いったいあんたらはどんなマジックをしてんねん~!!!どうせ手をにぎりまくったり、エッチな話につなげたりしてるだけだろ~!!!
しかも肝心のマジックの内容はというと、たぶんおそらく「ほら!親指が外れる~!」とか「マッチが飛び跳ねる!」だろ~!「親指が外れる」や「マッチが飛び跳ねる」が悪いと言ってるんじゃなく、「君の親指でも出来るよ~」とか「君の指の上ででもマッチが飛び跳ねるよ~」があかんっちゅ~ねん!!!

もちろんマジックにはお客さん参加型マジックもあって、女性の手に触れたり身体に触らなきゃならないモノもあるだろう。だからこそ失礼のないように振る舞わなけりゃならない。まぁ、タッチ目当てのオヤジはそもそも目的が違うんだからこんなこと書いても仕方がないんだけどね。
それならマジックとセットにせずに触るだけにしてくれ~~~(ρ_;)そうすればわかりやすい結果になるから~!(はれあがるぐらい殴られるとか、会社クビになるとか...)。

それでは本題に戻ろう~!

一般の人が持つマジックのイメージって、たぶん「ダマされる」だろう。
なぜそう思われるのか。これは、オチがないマジックに限ってそう思われるのだ。詰めが甘いのだと思う。
たとえば最近のマジシャンは「タネも仕掛けもありません」なんて言わない。ウソつきになるから。
逆に言えば「これから行う事は、タネがあるマジックですから、決して手を触れないで!怒らないで!」とまで言って始めてもいいくらいなのだ。だからいちいち「この左手に持ってるコインを右手に入れました」なんて言わなくていい。言っちゃダメだ。ウソだから。「ココに10円玉があるよね」と言って右手に入れるフリをすればいい。
これだと、決してダマしていない。いわゆるお客さんの「錯覚」なのだ。カードマジックでもそう。ダブル○○○でハートのAを見せて、裏返して「このハートのAが...」って言うとうそつきになる。「このカードが...」と言えばいい。

ただ、最終的にタネ明かしをする訳ではないから、やっぱりお客さんにとっては「どこかでダマされた...」と思われてしまうのだろうなぁ...。だからちゃんとお客さんが幸せになれるオチを付けなければならない。楽しめて終れる結末を付けなければならない。

それは経験と努力とアイディア次第で必ず成し得ることだと思うから、あえて「こうしてみよう」とは言えませんよ。相手の出方で臨機応変に対応していかなきゃいけないからね。

この辺のマジシャンとしての基本やモラルやテクニックはすべて「CASPER氏」から教わった。

それは彼の人脈をみてもわかる。凄まじいプロマジシャンたちとの交友関係。いや、マジシャンに限らず、政界から妖怪まで幅広い交友関係さ~。ちなみに妖怪はツボのような顔をしておられる。だからCASPER氏が紹介してくれた人たちはみんな優しく、フレンドリーに付き合わせていただいてます。一度彼のHPを訪れてみて下さいね。

さっ!またまた話を戻そう。

絵画の世界に「トリックアート」というのがあります。
東京にも江戸川区にトリックアートを見れるトコがあります。トリックアートとはいわゆる、ニ次元なのに立体的に見えたりする絵。いわゆる「錯覚」を利用してるんですね。それを、主催者側自ら「ダマし絵」なんて言ってしまってる。錯覚とダマすことは微妙に違う。
「ウソをつく」のと「隠し事をする」のとは違います。「ウソをつく」のはよくないが「隠し事をする」ことは人生にとって必ずと言っていいほど必要なことだと思う。なぜなら、言ってはいけない事は必ずあるからね。でないと、たんなる口が軽いだけのヤツになってしまう。

マジックにおける「錯覚」は楽しませるための「隠し事」なのです。
決してウソをついてダマす事ではないのです。でもこれはマジシャンやマニアに語るのはいいですが、マジックを見終えたお客さんに言うと「オメェは理屈っぽいヤツだなぁ、キライ。」と言われてひとり落ち込み酒を飲む事になってしまうでしょう。

なのでやっぱり結論は、「結末はHAPPYに!」でいきましょう~

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