NISHI TSUKASA 
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趣味の館
〜マジック編〜

18. ニポン ノ ゴジラ ガ ホンモノ ダ

一つ、疑問に思う事がある。

クロースアップでもいいし、ステージマジックでもいいし、イリュージョンでもいい、とにかくマジックショーを見に行くとする。そこで繰り広げられるパフォーマンスはそりゃ~もう不思議の国にでも来たようなもので、とにかく楽しいし、感動する。で、このショーがテレビで生中継されても同じだ。もちろん、会場で見るほどのスケールさは感じられなくても、すごいモノはすごい。

ところが。
ここ何年か前から盛り上がってる、マジックのタネ明かし番組などを含めた、とくにひとりのマジシャンをクローズアップするようなマジック番組において、もし仮に生放送じゃなければ、編集技術を使って、そりゃもう、いくらでも不思議なマジックを作り出すことも可能でしょう。
それをみなさんはどう考えますか。

たとえば、ひとつのドラマだと思ってしまえば抗議の電話もないし、マジシャンに対する苦情もない。でもマジックにおいては世間はそうは見ない。これはおかしくないかい?ブルースリーやジャッキーチェンは真の武道家かも知れないが、映画やテレビでやってるのは本当には闘っていない上に、ワイヤーで吊ったり早回し再生してる。武道家たちからの苦情も抗議もない。

でもこれがマジックだと、テレビの編集技術を駆使して作り上げた番組だったとわかったら同業者からも非難ゴウゴウさ。なんでだろ。なんでだろ。なんでだなんでだろ~。

今、Mr.マリック氏が名前を変えて出演してる番組がそんなふうに言われている。見てみると確かに編集が効いてる。ってか、カメラワリがおかしいからね。何でココでカットが入るんだ?なんてトコもたくさんある。これだったらオレでも自宅のハンディーカムビデオでも~の~す~ご~~いマジックビデオを作れる。ただ、それの何がダメなんだろう、って思う。

そういう意味では、本来、マジックはテレビ向きではないのかも知れないなぁ.....。

ゴジラ対キングギドラをテレビで見て、「あれはおかしい!!!あんなモノ、ほんとにいる訳がない!!!あれは作りモノだ!!!」なんて本気で言ってるヤツを見た事がない。

話は変わるが、アメリカ製作のゴジラ。あれにはガッカリだったね~。
ちょうどジュラシックパークが盛り上がってた頃かな。だから、あんなゴジラになってた。あれをアメリカの製作チームは「ニポン ノ ゴジラ ヨリ モット リアルサ ヲ ダシタカッタ」だって。ゴジラのリアルさ、って何なんだよ。本物のゴジラに近付けようとしたら、ああなったのかい。

ニポン ノ ボクタチ ダッテ ホンモノ ノ ゴジラ ミタコト ナイ。どうせ存在しない恐怖感なんだから日本のゴジラが最高だと思う。これに関しては ドノ クニ モ ニポン ノ ゴジラ ヲ コエラレナイ。

話はズレたが、編集可能な番組にリアルさを求めてはいけないと思う。
ドキュメントやノンフィクションは別だけどね。テレビ番組のほとんどはヤラセなんだから。素人のカップルが司会の神助の前でケンカするような番組があるが、その素人たち、いろんな番組に出てる(笑)。ロンブーの番組も、素人を演じる若い役者がたくさん出てるし..。

なので、一部の怪しいマジック番組に関してもそんなに目くじら立てないでヤラセや編集が効いてると思って軽く見てみると、案外、心が広くなるかもね。

今回は、ニポン ノ ゴジラ ガ ホンモノ ダ !をお送りしました。

  

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