NISHI TSUKASA 
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趣味の館
〜マジック編〜

39. マジックとテレビ

ブラックタイガーデック以来このページの更新をしてなかった!!!
今ではあっちこっちでブラックタイガーデック(ほんとはこんな名称じゃないんだけどオレはコレで慣れた)が売ってるし、オーソドックスなバイシクルに黒色も加わり、ほんとにほんとにギミック作りが大変....いやいや、嬉しい限りでございますね!

さてさて、ここんトコほんとにほんとにマジック番組が多いですね~。
もう何を見ていいのかわからないし、全部なんて見れないし、見ようと思って録画してたモノを消してしまうし、録画してたモノを見てて、途中で「あれ.....これ、見てた.....」と気付くのが遅かったりと、メチャクチャです.....。

まず、ひさびさにマリックさん、見ましたね~。オレはやっぱりマリックさんの番組の進め方は好きかも。歌で言うと上田正樹さんのようです(?)。安心出来る。
本人が登場の段階から肩の力が抜けてるので見やすい。前にマギー司郎さんのお言葉を書きましたが、「マジックは頑張るな。」と。「マジシャンがステージで頑張るとお客さんも頑張る。ステージも客席も肩に力が入り会場全体が肩凝る(笑)。だから頑張るな。」と、平気でお弟子さんの審司さんに言ってましたが、たしかにその通りだと。オレはマジックは好きだけど、それでも長時間見れるマジックと途中で疲れてくるマジックがありますもん。で、マリックさんは「テレビ」という限られた箱の中でお茶の間に本格的なマジックをどうやって伝えたらいいかをすごく勉強されたんだろうな、って感じるんです。でないとお茶の間でお茶飲んでるオバさんオジさんにはすぐにチャンネルを変えられてしまう。

何年か前まではマリックさんの番組と言えばやたらタネ明かしメインの番組が多かったですよね。買いネタまでも平気でタネ明かししてしまう。でもオレはそれらの番組でマジックに興味をもったんだから有り難いことですよ。そしてこの前の局の番組宣伝も含めたあの番組(Mr.マリックvs芸能界大スター軍団)のタネの明かし方。自分が明かすんじゃなく、自分は「正解!」と言うだけ。明かすのは見抜こうとする芸能人たち。このやり方、タネ明かしをした時に拍手と笑顔が溢れる。
これがマジック業界にとっていいのか悪いのかはわからないけど、間違いなくマリックさんはテレビマジックと言うモノで悩み、迷い、いろんな人たちにああだこうだ言われながらも前へ前へと突き進んでいこうとしてるのを感じます。得意ジャンル、得意アイテムにこだわらないところもお茶の間のテレビマジシャンを心得てる方だと思います。もちろん彼がテレビマジシャンだと言ってるのではないですよ。テレビとステージをきっちりと分けて考えられる人だと思うだけです。

さてさて、次に前田知洋さんのクロースアップマジック番組。「2時間9分」の、この「9分」の半端のせいで3倍モード録画になってしまいましたがなほんましかし。ほとんどひとつの演技につきコマーシャルが入ってたのが気になってた....。
CMカット出来るハードディスクレコーダー買わなきゃなぁ。ま、それはさておいて...。

「テレビでのマジック」を考えてみると、マリックさんのように買いネタを次から次へ披露していくタイプに比べて前田さんは長年の経験と技術で身につけたテクニックでほぼ一つのアイテム(カード)で勝負しているので、2回3回見ているとクセが気になってきます。うっかりすると、この「クセ」自体が結果的にタネ明かしにつながっていく恐れがあると思いました。実際、いっしょにこの番組を見てた60歳近いごく普通の居酒屋のマスターが「なんでカードをテーブルに置いてキる時と空中(笑)でキる時があるんだろうね~」とか、「カードを一枚引いて下さい。それをみんなで見て覚えてください!覚えましたか?ではどこでも好きなところに返して下さい」と言って戻してるのに、なぜまたさらに観客やテレビカメラにそのカードを見せるんだろう」とか、「なんかこの人のめくりかた、不自然じゃない?」とか言うんですよ。もう一度言いますが、この居酒屋のマスターはごく普通のオヤジです。

最後にナレーターが「騙される事を楽しんだ方がいい」と言ってたけど、これはあくまでも「見抜けないなら」と言う前置きがあってのこと。見抜けずとも、不自然な部分やあやしいクセが目についてしまうと気になって気になって仕方がない。これは、オレがマジックをかじってるからじゃなく、この居酒屋のマスターのような人がたくさん現れる気がするからちょっと気になった。もちろんテクも人柄も世界に認められてるステキなマジシャンだし、たかがド素人のオレに言われたくないだろうけどね、お茶の間のゴールデンタイムのテレビ番組上での彼のマジックを見た時に感じた正直な意見です。

ライブでマジックを見るとき、たとえば舞台ソデの花瓶に目がいったり、となりの客の肩が触れたり、天井を見たり、いわゆる極端に言えば360度から視覚的要素が迫ってきます。ところがテレビだと、たかだか60cm×50cmに集中して見るモノだし、しかも録画という事が出来てしまい、巻き戻しもコマ送りさえも出来てしまいます。そういう意味では、テレビはやっぱり恐いですね。

だからオレはとくに前田さんのマジックはテレビじゃなく、ライブで見たいなぁ、と思いましたね。前田さんに限らず、ほとんどのマジシャンはそうですが、マリックさんのようにテレビたるものは何かを極めてる人か、それとも、いつ、どんなチャンネルで何度見ても楽しめるマギー司郎さんやナポレオンズなど、やっぱりテレビの特性をちゃんと知り尽くしてる人のテレビ出演は安心出来ると思ったし、テレビはとくに百戦錬磨だな、って思いました。

なんだか久々にマジックについて語ると、やっぱり熱くなってしまいました~。

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