NISHI TSUKASA 
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TSUBUYAKI

2005.10.04

オレの音楽仲間に吉川みきさんと言うステキなボーカリスト兼ピアニストがいます。

知り合ってからもうかれこれ10年くらいは経ってると思います。知り合った日にフェレットの話で盛り上がったのを覚えています。その後、'97にサウンドインというレコーディングスタジオで久々に再会。オレもたまたまレコーディング中でした。当時、みきさんは村田和人さんや山本圭右さんと共に「Jean&Gingers」(寺院&神社)というユニットを組んでいて、そのレコーディング中でした。みきさんとオレの共通するミュージシャン仲間に村田和人さんや山本圭右さんがいます。オレは19年前に村田和人さんと京都で出逢いました。当時、村田さんは山下達郎さんのバッキングコーラスをされていました。強烈なコーラスワークに魅了されてどこまでもついて行きましたね(笑)。

吉川みきさんの歌声は随分前から聴いていました。B♯というバンドを組んでいて、ソニーから'91年にデビュー。とにかく声質が素晴しい。もちろん歌もウマイ。そしていい楽曲を書くんですよ。オレは夏が好きだから、夏に車で聴きたいサウンド。サザンオールスターズやEPOを車でガンガン聴いてたような気分で聴ける爽快サウンドなんです。

そのみきさんがね、2000年に重症筋無力症という難病で入院.....。実はオレ、知らなかったんです、入院してたことを.....。その後、たまたま訪れたHPでその事を知りました。
彼女が長い長い入院生活の間に頑張って書き綴った『病床からのIN MY LIFE』という本を読みました。その本でオレはいろんな事を勉強しましたね。昨今の病院のあり方。精神力。仲間の大切さ。そして何と言ってもみきさん、よく頑張った。いや、よく頑張ってる。
今も毎日毎日ステロイド剤は欠かせないらしい。ステロイドだから副作用も強烈。それにね、ノドに穴を開けるなど、大変な手術をたくさんしているのもあり、しゃべる事さえ出来なかった彼女が、なんとかしゃべれるぐらいまでになった。本を読み、話を聞けばほんとに身体が凍るような気持ちになるし、と同時にほんとによく頑張ってきた、と涙が出そうになる。それでも彼女は会うといつもニコニコして話すし笑うし。ただ、あの歌声を取り戻すのはもっと先になるかも知れないけど、オレはほんとにほんとに彼女の声を復活させてあげたい。それに彼女のファンの方達も同じ思いで応援してると思うし。

今年7月の西の吉祥寺でのライブに杖をついて来てくれたんですよ。ライブハウスが地下にあるので大変だったと思いますが、マネージャーさんといっしょに来てくれた。嬉しかったよ。
彼女が自分の作品を声で表現していくのはもう少し先になるのかも知れないけど、自分の気持ちを音楽で表現して行くんだ、というパワーをもの凄く感じるんです。それが証拠に退院後の初ステージは同じ事務所のアーティストさんのバッキングピアノで復活。もともとキーボーディストの彼女だけど、歌心がよくわかってるからほんとステキなバッキングピアノです。ライブはmp3音源で聴かせて頂きました。それに彼女自身が撮ったお花のフォトとオルゴールサウンドの作品たち(Live Love Flowers)、音楽情報誌へのエッセイなど、ほんとパワフルな彼女の復活。

そしてそして、彼女からコラボのお話を頂いたんですよ。彼女のピアノ演奏にコーラスを乗せてくれないでしょうか、と。8月初めに打ち合わせをし、その後コーラスRec。
彼女側でまだ公式発表していないので詳しくは言えませんが、なんと!彼女のネットラジオにてラフミックスが聴けるんです。「吉川みきHP」のトップページの中央にマイクの写真がある「吉川みきRadioほっこり洞」をクリックするとネットラジオサイトに行きます。

久々にステキな生ピアノを聴きましたね。ペダルを踏む音やハンマーノイズなど、生ピアノならではのサウンドと彼女のテクに圧倒されます。それに彼女をバックアップするツワモノミュージシャンたちのグルーブ感。ラジオでは、まだラフミックス(エンジニアがまだバランスや音量、音質などを決めずにミックスしている音源)しか聴けませんが、間もなく完成形が聴けることでしょう!作品同様、彼女の頑張りまでも聴こえてきますので、ぜひぜひこのネットラジオ、みなさんも聴いてみて下さいね!

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