黒潮ブルース。
オフクロが元気になってる。もう解禁かな。
今回のTSUBUYAKIはまったく個人的な想い出なのですよ。
おヒマなら目を通して下さい。
オレにはおじいちゃんがいた（笑・そりゃ誰にもおるやろ...オレが大学の入試時に亡くなった）。おじいちゃんは生まれつき耳が聞こえなかったので昔から身体障害者連盟に関わってたんです。昭和天皇とも会ってたみたいだから身障者連盟に関しては一生懸命だったとは思います。で、オレのオフクロは小さい頃からそんなおじいちゃんと外に出歩くのがイヤだったらしい。もちろんオフクロの実父。
バスに乗って出かけるのが特にイヤだったみたいです。人前で手話をするのが恥ずかしかった。耳の聞こえないおじいちゃんと出掛けるのが恥ずかしかったみたい。その後オフクロは後々結婚することになるオヤジと出逢ったんだけど、オヤジはおじいちゃんと会話をしたくってすぐに手話を習ったんだ。で、オヤジはおじいちゃんと出かけるのがすごく好きだったんだって。
人前で手話でとくにおおげさなアクションで会話するオヤジとおじいちゃんを見て「自分の身内でもないのに一生懸命コミュニケーションをとろうとしてる」って。オフクロは今までおじいちゃんに接してきた自分の態度が恥ずかしかった、って思ったらしい。それからオフクロはオヤジを見習い、すすんで人前で手話をするようになっていったらしい。きっとこの記事はオフクロも見るだろう。そんで「つかさお前、ペラペラと変なこと書くなよ～」って電話かかってくるだろう。シラネ（笑）。
オレのオヤジはオレの友達とよく遊ぶオヤジだった（笑）。オレの友達とマージャンばっかりしてた。オヤジの交遊関係って、もの凄く広くってね、警察からヤクザから大学教授から生徒から喫茶店のママから某大手企業の社長から、とにかく幅が広くって...。「人」との会話が大好きで、知らない人であろうが老若男女、とにかくすべては会話から、という人だった。
オレが大学受験の頃だったと思うけど、ある日、オヤジとオフクロが楽しそうにNHKの「あなたのメロディー」という番組を見ていたんだ。毎週欠かさず見てたらしい。どんな番組かというと、毎回、審査に受かった4人のアマチュアの楽曲をプロの歌手が歌う、っていう番組だった。でも、どれもこれもダサく聴こえて、オレはその時オヤジとオフクロに「しょうもない曲...。しょうもない番組...。」って言ってしまったらしいんです。そしたら毎週この番組を楽しみにしてるオヤジが気分悪くして「そんなこと言う前にこの番組にお前が受かってから言え！」って言われたから次の日、曲を書いてNHKに送ったら何週間か後に「東京渋谷のNHKに来て下さい」と通知が来た（笑）。オヤジに話したら「ワ、ワシもいっぺん東京に行ってみたかったんや」やて（笑）。行くのはオレや、っちゅ～ねん。
オヤジは行く必要はないねん。どうしても付いて行く、ときかないオヤジといっしょに東京渋谷のNHKスタジオに行った。西司、18歳の頃。その日はオレを含めて4人のソングライターと4人の歌手がいたんです。収録後、NHKでメシを食ったんだけど、オレが定食を選んでるスキにオヤジは同じ出演者の一人の女性と仲良く話してた（それはナンパ？！）。昭和55年11月8日の出来事です。
その後、東京から帰ってきて少したって家に一通の手紙が届いたんだ。オヤジがナンパした（笑）女性から写真とカセットテープが送られてきた。。テープにはスタジオでラジカセで録った番組が録音されてた。のち、放送があり、オヤジはビデオに録画してたみたいだけど、いかんせん、SONYで働いてたのでVHSではなく、ベータだった...。その女性とは後にも先にもその1通のみの付き合いだったらしい。
それから25年。去年1月、オレのオヤジは亡くなった。葬式も終り、オフクロがオヤジの荷物を整理してたらセピア色の封筒が出てきたらしい。開けてみたらその女性から届いた手紙と写真とカセットテープだった。その横にベータのビデオもあったらしい。オフクロはオレにその手紙と写真とカセットテープとベータのビデオテープを送ってきた。「覚えてるかい？聴けるかどうかはわからないけどお前がテレビに出た時のカセットとビデオです。ビデオを見ようと思ってビデオデッキに入れようとしたが、入らなかったよ。25年も経つからもうカセットが歪んだのかな」
...って。んなあほな。当たり前だよ...。VHSのビデオデッキに無理矢理ベータを何度も何度も突っ込んでるオフクロを想像したよ。で、オフクロは「もしかしたらビデオにオヤジが映ってるかも知れないからなんとかならない？」と。友達みんなベータビデオなんて持ってなかったし、ビデオテープって、意外と保管状態が悪いとカビがはえて使い物にならなくなるから、25年前のは厳しいと思ったのでその道のプロにお願いした。ネットで調べてダビング屋に頼んだ。
こと細かく事情を説明したら「大切にお預かりしますが、25年前はかなりノイズを覚悟してもらわないと」と言われた。とりあえず郵送してから、今度は25年前の女性を探したんだ。オフクロに話してあげたくって、もしその女性と連絡がとれたらオヤジのことを覚えてるかどうかを聞こうと思った。ナンパ相手だし（笑）。でも、25年前で、今のオレよりも年上っぽかったので、今どうなってるのかさえわからないし、封筒の、かろうじて消えかけた25年前の住所と名前しかわからない。とりあえずネットで調べまくった。
いろんなワードで検索した。やっと1件引っ掛かったけど、「名前」と「◯◯市」だけが引っ掛かった。訪ねてみたら......
その人の友人のサイトだった。難病患者の方たちが作ったサイトだった。
なんとかその女性と連絡がとれた。もちろんご本人様も難病患者だった。中学3年で難病にかかり、人生で最も大切な何十年間をベッドのみで過ごしてきた。幾度となくあきらめかけた人生も、たくさんの方たちの励ましでここまで来れた。25年前もすでに病に襲われていたらしい。その人と連絡がとれた。はっきりと覚えてくれていた。手紙の住所のままだった。
オヤジの話をしたらいろいろと語ってくれた。オレのその後の活動は知ってくれてた。気にかけてくれてたらしいんだ。HPも訪れてくれて、その難病患者の方たちのサイトも紹介して頂いた。オレのオヤジがALSという難病で亡くなった話もした。それから彼女とはメル友になった（笑）。
そしてビックリすることに、2005年7月のオレのライブに来てくれた。10歩歩くのも大変な上に駅の階段やスタパイの階段も大変なのに...。しかも名前も告げずに去っていったからオレはまさか来てくれてるなんて思ってもみなかったんだよ。すごく楽しんでくれて、すごくオレの歌を気にいってくれた。いろんなことたくさん応援してくれてる。ライブハウスなんて初めてだったらしく、出かけるのが好きになって、米ちゃんのソロライブまで行ってくれたらしい。
彼女はリハビリに良い、と水彩画をかいている。その展示会が上野であるのを知ったので会いに行った。ライブのお礼も言いたかった。
その出来事をオフクロに話したらすごく驚いて喜んでくれた。一応オヤジのナンパ相手なのに（笑）。
その後、ダビング屋から郵便物が届いた。手紙には「◯◯様、よかったですね。信じられないくらい保存状態がよく、ノイズもほとんどなくダビング完了しましたよ。お父様、映ってらっしゃればいいですね」....。
25年前のオヤジがハッキリと映っていた。客席で緊張したオヤジが、出演者のオレよりもUPで映っていた。オフクロに即、郵送したら涙流して喜んでた。
話はさかのぼるが、オレはなかなか実家（和歌山）に帰らなかった。帰れなかった、が正しいかな。オレの出身校の和歌山工業高校が「ライブしませんか？」と声をかけてくれていたのに、行けなかった。
2004年。オヤジはすでにALSに侵されていました。
その年も同じように声をかけてくれたんです。ところがこの年、すべてのタイミングが一致し、後輩の先生方の応援もあり、母校でのライブを引き受けさせて頂いたんです。母校、和歌山工業高校の創立90周年の式典でのライブ。オレは最高のメンバーを集め、ライブに挑みました。2004年11月。
でも、高校の学園祭を兼ねた式典なので、部外者は入ることができないのです。もちろんオヤジも呼べません。学校と実家まではたかだか5kmほどしか離れていないので、オレはオヤジに声が届くように歌いましたね。
ライブ終了後、オレはメンバーと別行動をとり、一泊多く、実家に泊まりました。オヤジとオフクロとトコトン話したんですよ。
オフクロが「今日は来てくれてありがとうね」と。？？？何？それ？というと、「実は今日は結婚記念日なんだ」と......。それはおめでたいごとだ！！！！と、オレはオヤジにいっぱいマジックをしてあげました（笑）。結婚記念日じゃなくてもたぶんマジックはいっぱいしてたよ（笑）。コインが消えるたびにオヤジは真剣に「なんでや。消える、っておかしいやろ」って。
あまりにもプライベートなことなので書こうかどうか迷いますが書きます。
じつはオヤジの兄貴がちょっと前に亡くなった時に遺産相続でオヤジに数千万円が入る予定だったみたいですが、身内の汚い問題でオヤジには一銭たりとも入らなかったんです。その話を初めて聞いてオレは「それはおかしいやん！！！弁護士たてて裁判起こさんとあかん問題やん！！！」と言いました。ほんとに恥ずかしい発言です。オヤジはそのとき、「ワシの身体はこんなだけど、ワシ、不幸せにみえるか？ワシはごっついシアワセやで。数千万がなんぼのもんやツカサ。そんなもんに溺れてんと、はよ次のマジック見せてくれ」って......。オレは泣きそうになりながら千円札を宙に浮かせた（笑）。
この二ヶ月後、オヤジは帰らぬ人となりましたが、偶然にもこの年の和歌山工業高校の式典に出させて頂いたこと、この和歌山行きのチケットはオヤジに会わせてもらうためのチケットだったんだな、って思っています。
オレは、それ以降、オフクロと毎日のように電話しました。
オレはオヤジが亡くなってすごい悲しかったけど、オフクロはたぶんオレの100万倍悲しいんだなと思うと泣けなかった。オフクロががんばってるのにオレは泣けなかった。
もしみなさんの中でどちらか片方のご両親がお亡くなりになられたときは、残された親の話を死ぬほど聞いてあげて下さい。オレの場合はオフクロが「お父さんはね～、......」っていう話をたくさんしてくれました。オレがまだこの世に存在もしていない頃の話をたくさん聞きましたよ。
ところでALSっていう病気はほんとに残酷です。
ネット検索して頂ければわかりますが、今現在の医学では手の施しようがありません。この病に侵されたオヤジと、ずっと寄り添っていたオフクロはオレの誇りです。半端じゃない看病、介護が必要でした。
日に日にやせ細っていく、とはいえ、何十キロもあるオヤジを毎日毎日ありとあらゆるところに運ぶんです。後半の筋力はほとんどゼロに近いんですよ。食事も排便もすべて筋力が必要なんです。今、この話をTSUBUYAこうと思ったのは、オフクロに「ほんとにお疲れ様！」と言いたかったからです。亡くなって2年近く経とうとしています。オレの目から見て、やっとこさオフクロが乗り越えれた、と思ったので綴ろうと思いました。
今、オフクロはなんとか元気です。
オヤジが亡くなる1時間ほど前、声も出せないオヤジと約束しました。
「あなたが愛した人を守り通すから安心してね」って。かなり大きい声で言ったのでたぶん聞こえてると思います。目が安心していたように感じました。
人には必ず寿命があり、人生を終えて行きます。
その順番は皮肉にも神のみぞ知っています。
抽象的ですが、「時間」というものがこんなにも力をもっているんだなぁ、って、この年になってようやく理解しました。悲しみの淵に立ったとき、時間を見方に付けれる者は必ず乗り越えれます。これからは「時間」を味方につけ、いろんなことに恐れずに挑戦していきたいと思っています。公開する必要のない日記を最後まで読んで頂いたことに感謝します。
「黒潮ブルース」
長い道のりの中
胸を張って歩いた
孤独とは縁の無い
人のように見えてた
どうしても教えて欲しくて
だけど聞き出せなかった事が
胸の中にある...
絆を見てる神は泣いてた
恐れるモノは描けない未来（あす）
勇気の奥に安らぎがある
あなたの愛を守り通すよ
黒潮に身を任せ
辿り着いた場所には
届けたい人がいた
僕の歌は聴こえるかい
どうしたの？寂しく笑った
穏やかな時が流れていた
ずっとこのままで...
力の限り優しくなれた
あなたの指を忘れないから
身体のすべて悲しかったよ
あなたの笑顔忘れないから
絆を見てる神は泣いてた
恐れるモノは描けない未来（あす）
勇気の奥に安らぎがある
あなたの愛を守り通すよ
ROUTE842の生放送のため、FM西東京に行こうと思い、でもガソリンを入れていきたいなぁと思ってちょっと早めに家を出た。
あかん！！！エンジンがかからへん！！！っていうか、セルが回ってない！バッテリーだとすればとことん電圧が低い....。でもラッキーなことに、ガソリンを入れて行こうと思ってちょっと早く出てたからよかった。
車はそのままにして、電車でFM西東京に......。
そして本日、イエローハットに行った。いつもお世話になってる工場が日曜日は休みだし、純正を取り寄せたら時間がかかる上にバカッ高い！！！なのでイエローハットにしたのです。ちなみに、やっぱり平山みきさんはやっぱりオートバックスじゃなくイエローハットなんだろうか.....。
カー用品店は大好きだ。楽しいモノがたくさんある。オレみたいにカー用品店の好きな人はきっと多いだろうな。片っ端から興味がある。おっ！！！そう言えばタイヤは1分山しかない。よく車検が通ったなぁ.....。おっと！10分山のタイヤみっけ（笑）。
思わず255/40を探したのですが、ない！！！まぁ、あっても今日はバッテリーを買いに来たんだから、いかんいかん....。そして店の中に入ると、うっひょ～！！！やっぱ、楽しい～！！！洗車ワックスグッズ！！！
な～んてね。洗車もワックスがけもしないクセに.....。でも見てるのは楽しい楽しい！！！いかんいかん....今日はバッテリーだ.....。おっ！！！バッテリー液もある！単なる液量だけの問題だったりして....。
お～！！！ケンウッドか～～～。いいスピーカーシステムを入れたいなぁ～。
おっ！！！カーナビだ！！！オレのカーナビ、純正だからザツ！！！
やっぱりカロッツェリアがいいなぁ...
いかんいかん！バッテリーだよバッテリー。あった！！！
マジ～～～～～～？？？？？？？？！！！！！！！！4万4千円～～～～～？？？？？？？？？？でもオレの車に合うのはコレしかないみたい。さぁ。ここからが関西人のウデの見せ所だ。
西「すみませ～～～ん、10％オフなんですか？」
店「えっ？？？どこにそんなこと書いてます？？？」
西「知らんけど。こんなに高いんだから10%くらい引いてくれると思って」
店「無茶言わないで下さいよ～。そのかわりウチは工賃が安いんですよ」
西「バッテリ～なんて自分で交換出来るよ！！！」
店「大丈夫ですか？工具とかも必要ですよ～」
西「じゃあお願いします」
店「はい。まいど。」
何が関西人のウデの見せ所やろか。値切りも出来なかった上に工賃まで取られて、しかも交渉が早っ.......。この辺が大阪と和歌山の違いだろうか。さ、15分ほどかかるらしいから、待合室で待とう。
お、なんか落ち着くなぁ。タバコは吸えないのかな？
おっ？テレビの横に張り紙が.....。タバコは吸えるのかな？
？？？「禁煙コーナー」？？？どういうこっちゃ？？？普通は「喫煙コーナー」でしょ....。ココが「禁煙コーナー」なら、ほかの場所は全部吸えるっちゅ～ことやでほんま～。ややこしこと書くな。店内禁煙と書きゃいいことでしょ。お.....オレの車のトランクを開けて何してんのだろ！！！
と思いきや、この車のバッテリーはトランクなのですよ。さ。自分でも撮ろ。
何をしてるんだろ.....。
そしてバッテリー交換も無事終わり、帰りにガソリンを入れた。帰ってから計算してみると、バッテリーとガソリンで6万も使ってる！！！！！なんでそんなに高いんや！！！！！！！！！！生きていかれへん！！！！！！タイヤも1分山やし！！！！！
そんなこんなで、最後に、イエローハットとは全然関係のない、先日のAOR SUMMITの打ち上げでのひとコマを。西＆いっこく堂さんです。
サプライズなのにスタパイ入り口の看板には「ゲスト：いっこく堂」って書いてたのを誰にも見られてなかった.....。スタパイへの伝達ミスでしたが、よかったよかった、スタパイスタッフの字が小さくって。
