NISHI TSUKASA 
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TSUBUYAKI

2007.06.30

「コーラスに対する想い」

あらためてコーラス、コーラスアレンジって、奥が深いことを実感している今日この頃です。
先日、自分の番組でクイーンを取り上げたのですが、遅ればせながら勉強になりました。オレの「コーラス」に対する想いはきっとどんな音楽のアイテムよりも強いんです。
目の前に何百万の楽器があろうが、何千万のレコーダーがあろうが、チャイコフスキーの手書きのオリジナルのスコアがあろうが、きっとコーラスやコーラスアレンジに目が向くでしょう。「流行」や「周り」の状況によってコーラスのどの部分に焦点を当てるかは変わっていくとは思いますが、きっと一生いっしょに暮らしていく分野だと思います。

この世界に足を踏み入れたときはメロディー以外でのオブリガートコーラスやスキャットコーラスに力を入れていましたが、後々、メロディーに対してテンションを効かせた分厚いコーラスにこだわるようになっていきました。でもそれがメロディーを聴こえにくくしていることに気付き、メロディーに対するコーラスアレンジは「上ハモダブル1声」というパターンが増えたんです。いわゆる「君が灯したキャンドルライト」の頃ですね。
「ライト」はいりませんが。

その後、歌中ではなく、インターリュードやイントロ、アウトロにメロディーとはまったく別の音形のクローズドなコーラスソリを挿入するのがとってもとっても好きになったのです。しかも、アレンジはTAKE6命!でジャジーなコード進行を入れる。「なんでこの部分にジャジーなコード進行を???」と言われそうなくらいの違和感を楽しむ。

最近のオレの楽曲は、難しいコード進行はほとんどなく、シンプルなトライアードが多いのですが、その合間のインターリュードにたった4小節で不可解な転調を試みたり解決したり、「そんなトコに♯11や♭13を入れてどうすんの???」と言われそうなぶち込み方をする。いわゆる「砂のラクガキ帳」などですね。
「帳」はいりませんが。

デビュー当時も今もTAKE6の初代グラミー賞受賞メンバーでのコーラスアレンジに対するオレのこだわりは何ひとつ変わっていません。でもそれを日本語に置き換え、ポップス性を加えることを考えれば、いつもTAKE6にいろんな部分を融合させてきました。

そして今回がクイーンとの出逢いです。意外とクイーンはトライアードが多いんです。転調の激しさにより、シンプルには聴こえないのですが、分析してみるとトライアードが多い多い.....。ジャズ、ブラックコンテンポラリーをTAKE6から学び、オペラ、クラシックをクイーンから学ぶ。今やってるコーラスアレンジはまさにこの融合です。あ、もちろん調味料的にフィルターを通す、ってことですよ。盗み人じゃないんですから。

さらにこれからの西のコーラスに注目して下さい。

   

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