5月26日、0時17分。
世界一のカードマニピュレーター、マーカテンドーさんがお亡くなりになりました。
49歳でした。
去年から体調を崩し、今年1月19日に下咽頭部に悪性腫瘍を発見。
緊急入院し検査の結果、新たに食道部に悪性腫瘍があり、転移ではなく併発。 食道部腫瘍もかなり大きかった。ご病状は随分前から知っていました。4月からは大学病院での治療から民間療法での遺伝子治療と温熱治療を開始。ただ、保険が効かず、莫大なお金がかかってしまうのでマジシャン仲間たちが「マーカテンドーさんを復活させる会」をたちあげました。もちろん西も参加させてもらいましたが、残念なことに5月26日、「復活させる会」よりご連絡があり、0時17分、安らかな眠りに就かれました。
とっても残念で悔しいです。
入院中のベッドから届けられるビデオレターやmixiの日記での病状報告からは彼の生きようとする闘志が煮えたぎっていました。海外も含め多くの彼のファンの方々からの応援に応え、耳が聞こえない中、苦しい中、文面にて自身でつねに病状を伝えてくれましたが、スーパーマジシャンの最後の魔法は効くことはありませんでした。
去年5月、西司のROUTE842出演のためだけにわざわざ筑波からFM西東京までお越し下さいました。その前にお会いしたときからは激痩せしたように見えていましたが、すでに検査にて引っ掛かっていたそうですが、その後も彼は、仕事への責任感や待ってくれているファンのために海外を飛び回っていたそうです。フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スイス、アルゼンチン、アメリカ、コロンビア、ポルトガル、香港、中国、韓国・・・。世界各国に彼のテクニックを身につけようとするマジシャンがたくさんいました。実際に彼のテクニックを身につけたマジシャンは中国で一人しか見たことはありませんが・・・。
西が何気なく海外のマジックショップグッズ店で買った商品がテンドーさんの考案したものだったこともよくありました。彼はパフォーマーでもありながらクリエイターとしても知られていました。
マーカテンドーさんがいなかったら西はこんなにマジックにのめり込んでいませんでした。西にマジックのすべてを教えて頂いた高知のマジシャンcasperさんの師匠（実際には師弟関係ではありませんでしたが）がマーカテンドーさんであり、casperという名前もテンドーさんが命名。
casperさんからの教えはテンドーさんそのものでしたから、casperさんがどれほど敬愛されていたかが理解出来ました。海外への仕事もさることながら、高知県へのお仕事をどれだけ楽しみにされていたかも知っています。テンドーさんがどれだけcasperさんを大切にされていたかも西はとってもよく知っています。
とってもとっても残念な結果で西自身悲しいですし、テンドーさんのご遺族の方たちやcasperさん、そしてファンの方々の気持ちを考えるとほんとかなしいです。
ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。今はただただご冥福をお祈りするばかりです。
