NISHI TSUKASA 
Official Website
TSUBUYAKI

2013.08.14

軽井沢へリゾートの旅!!!
いいな~!って?
いえいえ、日帰りですよ。
しかもあんまりニコニコした旅じゃない。

1972年2月。オレが小学校3年の頃。家族中でテレビにかじりついて見ていたニュースがありました。あさま山荘事件です。
オレは小学校3年なので意味もわからず、建物がどでかい鉄球で壊されて行くのを見ていただけでした。両親や祖母、祖父はこのニュースをどう理解して見ていたのかはわからないけど、視聴率89%計算すると実に1億人が見ていたことになります。

大学生の頃、角間隆、著「赤い雪」を読み、赤軍派とは何か、革命左派とは何か、ブントとは何か、そして連合赤軍は何かを知りました。そして連合赤軍がたまたま逃げ込んだ先がさつき山荘、あさま山荘だったことを知りました。それからは随分と月日が流れましたが、2002年にNHKの「プロジェクトX」を見て、2004年頃「突入せよ!あさま山荘事件」の映画を見ました。映画「突入せよ…」は警視庁や警備局側から見た映画。一方、「プロジェクトX」は地元、南軽井沢の村人たちや地元長野県警にスポットを当てたドキュメント。とくに「プロジェクトX」の方は、長野県の南軽井沢の村人たちが自分たちがここまで作り上げてきた村を汚されてたまるか、何とか村を守らねばと、頑張ってくれている警察官たちを助けるシーンで構成されています。

その後たてこもる犯人のうちの一人、坂口弘、著「あさま山荘1972」を読み、これで「地元の方たち」「応援に駆け付けた警視庁幕僚たち」「たてこもった犯人たち」のそれぞれのいい分が理解出来ました。

当時小学校3年だったオレは、テレビで中継されているあさま山荘がどこにあるのかなんて考えもしませんでした。和歌山県和歌山市がオレの全世界でしたから。今回、40年経ってこの建物を訪れ、あの頃オレがテレビで見ていた小さな全世界を訪れる事が出来たことに感激しています。警官が2人殺されているのに感激とは何だ!と言われそうですが、そうではなく、子供の見方しか出来ていなかったこの事件を40年経った今、やっと大人の目で見れたことに感動したんです。今回村を訪ねてよくわかりました。1973年(あさま山荘事件の翌年)に
建てられた治安の礎。40年も経つのに掃除が行き届いていました。

警視庁から応援に駆け付けた第二機動隊隊長の内田尚孝警視と高見繁光警部が殉職。彼らの功績を称えた治安の礎です。礎には、殉職された二人の警察官の功績を称えた文章が刻印されていて、横側には土嚢に身を隠す機動隊員と鉄球クレーンを描いた銅版がはめ込まれています。内田尚孝隊長率いる突入部隊。突入前夜、幕僚で指揮官の佐々氏が内田氏に「明日、頼むぞ。今日は一杯やってくれ」とウィスキーを差し出します。当時のジョニ黒ウィスキーはとても高価なお酒。内田氏は「明日の突入で犯人を逮捕したあとでいただきますよ!」と。このお酒は封を開けられる事なく、内田氏殉職。今日、治安の礎にジョニ黒を供えさせていただきました。内田尚孝警視、高見繁光警部のご冥福をお祈りします。

さて、8/13、軽井沢に向けて出発。下仁田って、下仁田ネギの下仁田かなぁ。。。

そしてあさま山荘を目指します。南軽井沢には約2000もの別荘があり、詳しい場所は知らされていないのでかなりの下調べをして行きましたが随分迷いました。冬に行けばもっとラクに見つかったのでしょうが、なにせこのあたりの冬はマイナス20度。積雪40cm。ところが今回のように夏に行くと、生い茂った木々で見付けにくい。

ようやく見つけました。実際の当時のフォトと並べてみました。

↓↓↓

山荘に下りて行く石の階段。第二機動隊はこの階段を下り、左側を進み、台所から突入。容赦ない弾丸の嵐が降り注ぎます。この階段を突入部隊が降りていく時、みな死を覚悟したそうです。
爆弾で腕を砕かれたり散弾銃を浴びて失明した機動隊員も何名もいます。二重にした10kgもあるジュラルミンの楯を持ってこの階段を降りて行き、突入していった機動隊員の、想像も絶する勇気と力に敬意を表します。
↓↓↓

この狭い山道に鉄球クレーン車を横付けにし、建物を破壊していく当時の写真と並べてみました。
↓↓↓

ベッドルーム。ここに犯人グループと人質がいました。
↓↓↓

ちなみに、下側に移動し、下からのアングルで撮ってみました。このアングルは当時、よく中継されていたアングルですが、今回はたまたますぐ下の道から撮影しましたが、当時は最低でも600mは離れないと犯人のライフルの銃弾が届いてしまうので各テレビ局は最大の望遠レンズでこのアングルを確保していました。
↓↓↓

今は影も形もありませんが、ここに当時、さつき山荘があり、犯人グループがあさま山荘に逃げ込む直前に長野県警との銃撃戦があった場所です。ここから逃げてあさま山荘に向かったんですね。

別荘地の入り口に建てられた治安の礎。
↓↓↓

山荘は事件後、部分部分で修復はさたもののほぼそのままの形で残っています。当時は3階建てだったものが4階建てになってはいるけど、1階の駐車場部分に住居を増設しただけなので実際の建物の高さや大きさ等は一切変わっていない。一時、車イスのデザイン会社所有でしたが、今は所有者がないみたいです。当時、鉄球クレーン車を横付けにした場所に立ってみましたが、道幅が極端に狭く、運転を誤れば谷底に落ちてしまうくらいの立地。しかも、犯人との距離が近い!立ってみてわかりますが、犯人との距離は6~7mぐらいしかありません

鉄球クレーンを操作したオペレーターはプロジェクトXで「クレーン車を山荘北側につけたとたんに目の前に銃弾が飛んで来た」と語っています。厚さ9mmの防弾ガラスで助かったそうです。この場所に犯人5人と機動隊
1500人…。事件当時は零下20度。一晩で凍傷にかかる機動隊員が続出。当時発売されたばかりのカップヌードルが機動隊員に配布されそれが全国中継されて大ヒット商品となった。視聴率89%だからね。
ただ、村の人たちが総出で温かい豚汁、オニギリを作り機動隊員の寒さや空腹を助けた。オニギリは一晩一人600個を握ったらしい。農家の人たちみんなで土嚢に土を詰め込んだが、凍ってスコップがささらなかったらしい。軍手をしてスコップを握ったが汗をかき、すぐに凍る。スコップの金属部分に軍手が張り付く。それでも銃弾をさえぎる3000個の土嚢を作り終え、警察に差し出した村人たち。
銃めがけて放水する放水車のために村のすべての営業に使う水を差し出した。別荘地の夏の営業が出来なくなるが、そんなことは言ってられない、と差し出す。装甲車で村の道路がガタガタになった。

事件後、村人たちにたくさんの仕事が残った。半年かけて道路をもとに戻した。鉄球クレーンを操作した2人の地元重機オペレーター。二人ともクレーンの腕1本で仕事をしてきた。30年間、自分たちがこの仕事を引き受けたことは家族以外には誰にも話してなかったらしい。NHK「プロジェクトX」にて話している。たくさんのあさま山荘事件のドキュメントやニュースを見て来たが、そういう村人たちの苦労を描いたものはNHK「プロジェクトX」しかない。
ぜひ見てやって下さいね。

プロジェクトX-挑戦者たち-Vol-9-あさま山荘-衝撃の鉄球作戦

オレはこれを撮影したあと、そく東京に帰りましたが、当時はみな重い足取りで南軽井沢を後にしたんでしょうね。危険を顧みず最大の勇気を持って犯人に立ち向かったすべての方たちに敬意を表するとともに、殉職された2人の機動隊員、1人の民間人のご冥福を心よりお祈りいたします。

10日間、219時間のたてこもりの末、人質は無事保護、犯人5人は全員逮捕。

http://ja.wikipedia.org/wiki/あさま山荘事件

あさま山荘事件をご存知でない方。簡単な動画がYOUTUBEに
UPされていました。3つに分かれていますが、ご覧下さいね。

http://www.youtube.com/watch?v=-omqpElkk14

http://www.youtube.com/watch?v=qAquLql17SA

http://www.youtube.com/watch?v=PYmBvODjUUE


※読んだ書物、見た映画等。
角間隆、著「赤い雪」
坂口弘、著「あさま山荘1972上」
坂口弘、著「あさま山荘1972下」
坂口弘、著「あさま山荘1972続」
佐々淳行、著「連合赤軍あさま山荘事件」
永田洋子、著「獄中からの手紙」
佐々淳行原作「突入せよ!あさま山荘事件」
原田眞人、監督、映画「突入せよ! あさま山荘事件」
若松孝二、監督、映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
NHK「プロジェクトX」~あさま山荘、衝撃の鉄球作戦~
その他、たくさんのニュース、ドキュメント番組…。


2013.08.10

大阪市住吉区にある、大阪学芸中学、大阪学芸高校の学園歌を作りました。

最近、校歌とは別に、学校名や難しい理念を控えた学園歌を作る学校が多くなりました。この学校もそのひとつで、創立110周年記念として学園歌の制作を決め、西司に制作依頼をして頂きました。作詞はこの学校の職員の方です。西は作曲、編曲、演奏、歌、レコーディングをさせていただきました。写真は、先日、大阪市立体育館で行なった110周年のイベントで数千人の方たちに配布された記念グッズやCD。CDにはこの楽曲の吹奏楽バージョンや合唱バージョンも納められており、吹奏楽や合唱のバージョンに関しては大学時代の友人、小本さんが編曲されています。

【西バージョンのYOUTUBE(映像はイメージです)】
http://www.youtube.com/watch?v=N6bwi0Te7UI

【学校のHP】
http://www.osakagakugei.ac.jp/


2013.08.02

パン作りは昔から好きで、とくにカリッカリのフランスパンやベーコン入りのエピなどが好きでよく作ってるんですよ。
実はホームベーカリーも持ってるのですが、ぜんぶ山形パンで出来上がるので、フランスパンやエピや丸形の白パンを作りたいときは手でこねます。ホームベーカリーで生地作りだけを任せることも出来るのですが、どうせならやっぱ手ごねでしょ!出来上がったパンの半分は冷凍保存します~。

…と、ここまでエラそうに書いて、写真見てビックリしないで下さい!なんと形の悪い。。。白パンだって、白じゃない(笑)。でもおっそろしく美味しいですよ!「パン作りなんてめんどくさい~」と思ってる人。確かにとっても奥深いですが、やってみると意外と出来ちゃいますよ~\(^o^)/

Back to index >>

 
inserted by FC2 system