NISHI TSUKASA 
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TSUBUYAKI

2014.08.21

ご報告が遅くなりました。
今年の6月、講師をさせて頂いてる大学での健康診断にて肺に陰影が見つかり、7月の中旬に地元総合病院のCT検査にて肺癌と伝えられました。肺癌はとても厄介でややこしいらしく、確定診断までにたくさんの検査が必要で、転移や腫瘍マーカー、リンパへの影響もある場合が多い上に進行スピードが速いものも多く、さらに詳しく調べるため、その後は大学病院にて検査入院し、レントゲン、CT、PET-CT、MRI、その他血液検査や呼吸検査、気管支鏡検査の生検など、多くの検査によって最終的に「肺腺癌」と確定診断されました。

幸い、PET-CTやMRIでは転移は見られず、リンパへの影響もなく、生検の最後の段階での細胞診にてAdenocarcinoma(肺腺癌)が確認されたようなので、肺癌の初期のステージということで化学治療(放射線や抗がん剤)は行わず、手術にて切除することを決めました。癌で再発を防ぐには切除手術が最適なので、肺を5分の1、失うことを覚悟で9月半ばに切除手術することを決めました。ただ、手術後にしか発見出来ないリンパへの影響もあるのでまだまだ安心出来ないみたいです。

それと、呼吸器系の手術、とくに肺の5分の1の摘出はボーカリストとして今後、呼吸や肺活量、また気管支の神経を傷つける可能性もあり、声に大きく影響してくることもあるらしいのでひとまず12月のライブは見送る事に決めました。とても残念です。楽しみにしてくれていた方たちには申し訳ありません。じっくりと治療を行ってから納得のいく形でまたあらためてライブを実現させたいと思います。せっかくの25周年イベントで、しかも豪華なメンバーと豪華なゲストを予定していましたが、バンドライブで25曲以上を歌うことは不可能だと判断し、やむを得ずこのような苦渋の選択をさせていただいたこと、ご理解下されば有り難いです。

思えば2007年ぐらいから声がかすれて音程が取れなくなるような兆候は何度もありましたがノドや声帯のせいだと決めつけて耳鼻咽喉科やボイスセンターばかり訪れていました。2010年ぐらいからのライブは2、3曲目ぐらいでもうすでに声がかすれることも多くなり、たくさんのライブをしていきたい気持ちとは裏腹に、サウンドチェックの時点で声が出にくくなる恐怖でライブが怖くなっていきました。後に知りましたが医学の専門用語ではこのかすれ声を「嗄声」と言うらしく、嗄声があまりにも長く続くと肺癌の疑いもある事を知りました。

とりあえずは今後は治療に専念し、その後も検査やリハビリやトレーニング等を行っていきますので、お仕事をご一緒されている方には多大なご迷惑をおかけしてしまうとともに個別のメッセージやコメントの返信等、返せないことも多くなると思います。体調を万全にしてからまた元気な姿でステージに立つことを約束しますので、申し訳ございませんが温かく見守っていただければと思っています。西 司

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