NISHI TSUKASA 
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TSUBUYAKI

2004.09.29

昨日、情熱大陸と言う番組でダビンチというロボットのアームを使った手術を取り上げた番組をやってたんだけど、いわゆる人間の手では不可能な場所にアームを忍ばせて細かい作業をする。もとジャイアンツの王貞治氏もこの方法で手術を施したんですよ。実はこないだのオレの手術、「わけあって同意書が多かった」と書いたんだけど、オレの手術もダビンチ手術をしたんです。日本ではまだ100例そこそこしかない。オレがお世話になった病院はオレで7例目。肺癌ではオレが初めて。ダビンチ手術はおそろしくスムーズに確実に切除されていきました。
傷口も普段の手術より小さくて少ない。手術後の美容も考えられてる。人間の手では到底たどり着けない角度でのメスを入れることが出来る。今後どんどんダビンチ手術は取り入れて行ってほしいですね。ただ、この機材はとにかくデカく、1台3億円ぐらいするらしいのでそんな簡単には導入は出来ないだろうし、操れる者もまだまだどんどん育成していかなければならないと思うけど。。


2014.09.28

お世話になってる(株)クリムゾンテクノロジーから、西の「DO」「SAY」「COURAGE」の3枚のアルバムが
配信されました。数に限りはありません(笑)。
ダウンロードは下記サイトより。

【iTunes】
「SAY & DO(DO盤)」
https://itunes.apple.com/jp/album/say-do-say-pan-ep/id917595142

「SAY & DO(SAY盤)」
https://itunes.apple.com/jp/album/say-do-say-pan-ep/id917595142

「Courage」
https://itunes.apple.com/jp/album/courage/id917594978

【amazon】
「SAY & DO(DO盤)」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00NHWMRY0

「SAY & DO(SAY盤)」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00NHWO4BE

「Courage」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00NHWMEL6


2014.09.26

みなさん大変ご心配をおかけしました。
個人的にメッセージを頂いた方たち、そして事務所へのメール、お手紙、プレゼント等で励ましてくれた方たち、そしてFacebookへのたくさんのメッセージ、本当にありがとうございました。

肺ガンの摘出手術は2014年9月12日に無事終わりました。
今日(9月25日)退院してきました。15日間の入院。早期発見とはいえ肺癌の手術は呼吸器外科なので全身麻酔になりました。4時間を超える大きな手術だったみたいです(オレ自身は大変でも何でもなく、全身麻酔ですから目が覚めたら終わってました)。オレは今までに大きな病気も手術もしたことがないので、手術をするのにほんとにたくさんの同意書がいるんですね。でも実は最初は、手術ではなく、重粒子線治療を考えていました。素晴らしい放射線治療のひとつです。重粒子線治療が出来る条件としてはリンパへの影響がなく、転移もないことでした。ピンポイントで悪性の細胞にのみ粒子線を照射して癌内部で爆発させる先進治療なので普通の放射線治療に比べると極力癌細胞にしか照射しない。なのでもうほぼ9割以上重粒子線に決めていたのですが、後に手術でもお世話になる担当医の助言により重粒子線治療を見送り、手術に踏み切ることにしました。

重粒子線治療を見送り、手術に決めたのは、重粒子線治療の安全性や効果面等を検討しての結論ではなく、今回の担当医の、患者に対する思いやりや尊重心、一人の人間の命を預かる姿勢等、とにかく担当医と初めてお会いした時から生理的にこの人とは合う、と直感、命を預けようと思えたんです。とっても大事な部分だと思います。

担当医や主治医、そのチーム、スタッフ等との信頼と尊重。逆に言えば、病院や医師への信頼や尊重がなければいくら多くのデーターで実績があっても踏み切れていなかったと思います。

手術は無事成功しました。
最初はまだ麻酔が残っているので水や食べ物を口にしてはいけないのと左手右手が点滴や痛み止め薬投与のために動かせないのと肺からチューブが出ていて(ドレーンと言う)身体に溜まった水などを排出しているのと心電図を胸に取り付けているのと酸素吸入器で口や鼻が塞がっているのとで、ほぼまったく身動きが出来ず、肺からドレーンが出てる部分がとにかく痛いのと、その痛み止めとして投薬してる薬の副作用が吐き気やめまいを起こしてるのと、おまけに37度強の熱が続くのとでほんと苦しかったです。とくに手術の次の日はベッドから起き上がりかけるとめまいと吐き気がして起き上がれず、その状態でレントゲンを撮りに行かなきゃならなかったのがしんどかったですね…。寝るときに寝返りがうてないのも辛いですが痛くて30センチの距離にあるティッシュやごみ箱が触れないのもしんどかった…。何日か後に点滴や酸素吸入器、心電装置物などが外され、徐々にラクになっていき、肺からのドレーンが抜けたときはほんとうに自由になれた気分でした。

ただ、その時点ではまだアクビやクシャミも痛くて出来ないし咳も激しくは出来ません。あと、余談ですが、差し込んだ尿管を抜く時は超超超激痛でした。

さて、肺からのドレーンを抜いたあとはラクになった、と書きましたが、何がどうなったのか、それ以降、肺の奥の方から尋常じゃない痛みが襲ってきます。それも深夜が多い。大概の痛さは覚悟していました。肺を5分の1、右肺だけで言えば3分の1を切除して取り出してくるのですからあちこちのたくさんの神経も傷付き、麻酔が切れれば徐々に痛みが襲ってくるので頑張ろう、と思っていたのですが、チューブを抜いてからまったく動けなくなるほどの痛みが何度も何度もあり、深夜にナースコールで筋肉注射や座薬、深夜にレントゲン撮影や治療をしてもらいましたが原因はなかなか特定できません。

いろんな人たちの肺摘出手術後の経過などを綴ったブログを読ませていただいていて「術後は痛みが残るが頑張って痛みと闘いながら仕事に行きました」や「痛みは残りますのでリハビリの日々は長く続きますよ」と書かれているのですが、痛みって、どの程度のことを言うんだろうか、と不安になっていきました。こんな状態で仕事に行ける人はたぶんいないと思うのでこれは術後のよくある痛みじゃないよなぁ、と。「頑張ってリハビリ」出来るようなレベルじゃないよなぁ、と。その後さらにCTや血液検査、エコー検査で水が溜まっているのがわかり、血球値も良くなく、高熱もまた続くようになったり、相変わらず深夜の激痛は治まらなかったのですが急遽もう一度ドレーンを肺に入れ(同じ傷口から入れた!)溜まった水や血を抜くことに。これで一気に気分が楽になりました(ドレーンを入れるときはいろんな神経が張り巡らされてる中をグリグリと突き進んでいったので神経にビリビリと触り、めっさ痛かったです)。そしてそのドレーンもやっと抜けました。どれくらいぶりでしょうか、右を向いて寝るのは(笑)。いや、左だってまともには向けてませんでしたから。
このあと、問題がなければ退院、通院となります。

ところで入院中はiPodにダウンロードしていた映画やテレビが唯一の楽しみでしたが、バラエティーやお笑い番組は出来る限り見ません。あのね、笑うと…内臓が激痛なんですよ(笑)。ほんとです。さぁて、退院=完治ではないので今後相当頑張らないとダメだな、と思いましたが、退院する今の身体の状態を具体的に書きますと、アクビ、クシャミはやはりまともに出来ません。してもいいのですが、気をつけないと肺の下の方や内臓が恐ろしく痛いです。シャックリなどは地獄だと思います。それと、声はかなりかすれています。

どれぐらいかかるのか、いや、元に戻るのだろうか、もうそんなことはいまさらどうでもよく、元に戻すために頑張るのみです。それと、息を吸うと、入ってくる空気の量は以前の半分です。大きい声は出せません。階段で2階まで上がるだけで息切れで気分が悪くなります。大江戸線は控えた方がいいでしょう(笑・マジ)。あとは、ベッド等から起き上がったりする時、傷口がかなり痛い。それからたくさんの神経がおかしなことになってます(笑)。胸付近で神経のない部分があちこちにあります。まぁ、それが手術というものでしょうから仕方がありませんが、リハビリやトレーニングで少しずつ少しずつ取り戻していきましょう。

ところで肝心の癌細胞ですが、5分の1の肺とともに根絶です。右側の5分の1の肺さん、52年間のお務め、ご苦労様です。こんな形で失うなんてとっても悔しいですがあなたのその、命を賭けて癌細胞を根絶させた事実は一生忘れません。産業廃棄物として安らかにお眠り下さい。ありがとう。。。
合掌。。。

さあ、そうとなれば早く歌いたいし、仕事をしたいです。完璧なライブやレコーディングをするためにも今年は療養、トレーニングに専念しておいた方がよさそうです。来年、遅ればせながら周年ライブをやるつもりです。長い長い日記を最後まで読んでいただき、ほんとにありがとうございました。

最後になりましたが、今回お世話になりました、某病院教授ならびに担当の呼吸器外科チームのみなさん、その他の科、そしてすべてのスタッフのみなさん、ほんとにほんとにありがとうございました。
また外来でお世話になります。ではでは。

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