NISHI TSUKASA 
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趣味の館 〜食編〜

03. 東京とは...

いやぁ、しかしまぁ、東京の食い物はやっぱり何もかも高い。公示地価が高いんだから仕方がないんだけどもね、田舎から花の都、大東京に引っ越してきた我々にとっては目ん玉をひんむきながら生きていかなくちゃならない。

まず東京に来てコーヒー1杯600円とか700円に目ん玉ひんむいた。
和歌山では700円も出せば、パンと目玉焼きに簡単なサラダが出てきて、それにコーヒーが付いてくる。

どっちの料理ショーを見ててもわかるが、いくら東京にすごいシェフがいたとしても高級料理店があるとしても、オムライス2300円はどうかしてるんじゃないかと、やっぱり目ん玉ひんむいてる。どっちの料理ショーで紹介してるお店は、まぁ当然番組上、高いお店を見せまくってゲストの食欲をわかせて勝利に導かなくちゃならないだろうから仕方がないんだろうけど、それにしても間違いなく現に存在するお店なんだから天丼3200円はどうかと思うなぁ。
前にも東京駅の駅弁3800円、っていうのを見たけど、つねに列をなして売り切れみたいだ。どないやっちゅ~ねん、この東京は...。

公示地価に限らず、固定資産までも消費者側の負担にしなきゃならない東京の物価はほんとうにウマいものを探すのに苦労する。「高価な物」と「高級な物」をごっちゃまぜにしてしまってるからだよね。

食べ物屋に限らず、いろんな商売で、やる気のない店員が多いのも東京だと感じている。病院。コンビニ。電気店。もちろんみんながみんなそうだとは言わない。まじめにコツコツといい仕事をやってる人たちだっていっぱいいる。

それでもたとえば歯医者ひとつとっても、オレは22歳のときに兵庫県の加古郡の田舎で治療したとき、たった1日で3カ所の虫歯を完璧に治療してくれた。20年経ったいまだにそのときの歯の詰め物はビクともしていない。ところが東京で歯の治療に通ってる人たちの話を聞くと、週に何度か通い、2ヶ月も3ヶ月も通うらしい。それでいて、2年ほど経てばせっかく治療したトコがまた再発してる。
これはね、きっと電化製品の部品や車の部品がほぼ4年を周期に壊れるように作っているのとおんなじだと思う。一生乗れる耐久性のある車なんかを作ればメーカーはつぶれるからね。

それにしても医者がその辺を加減して商売に走られると、ちょと怖いよね。でもこれって、やる気がないのか、はたまた、やる気があるからこんな商売に走るのかがよくわからんよ...。

ギタリストの古川昌義くんのHPにも彼が書いてたけど、コンビニでも電気店でも、ほんとにやる気のないヤツらが増えている。それは、決して「若いヤツ」に限らずだよ。「ありがとう」や「すみません」や「ちょっとお待ち下さい」や「調べときます(笑)」の一言を言えない人を見てると、とにかく何を考えてるのか、何を思ってるのか、どこを見てるのか、もっと言えば今どこにいるのかさえわからないくらい日本が心配なのは古川くんとまったく同じ意見なんですよ。

今回のテーマは「食」に関して「東京は高い」だから、随分と話はズレてしまったけど、根本的にそこんトコからきてるような気がするんだなぁ。だってだって、オレの知ってる某サンドイッチ屋は、東京一ウマいと言っても過言じゃなく、それでいて安いし、お客さんに対する接客態度や思いやりもほんと素晴らしいと思う。ものすごい人気のお店なのに決して驕ることもない。

今、東京に必要なものは「愛」「思いやり」「努力」ですよ。キレイごとでは生きていけない東京だ!という人もいるでしょうが、「愛」と「思いやり」と「努力」は、オレは決してキレイごとではないと思うんですよ。そこを無視すると必ず自分に返ってくるのが最終的な東京だと思いますね~。

  

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