09. 疑似吉野家の牛丼
先日、趣味の館・食を更新したばかりなのにまたもや更新です。食欲の夏ですからねぇ～（笑）。
さてさて、吉野家さんもアメリカに振り回されてる今日この頃ですが、吉野家から牛丼が消え、いろんなメニューが増えました。美味しい、美味しくない、好き、嫌いは別として、メニューが増えたことはすごくいいことだったのではないでしょうか。
吉野家にとっては、自社の牛丼に対する価値観や味の追求、経済的な部分など、決して牛丼停止がマイナスになったとは思えません。もちろん目先の利益は激減だったのかも知れませんが、あれだけの企業ですから、きっと大きい青写真を持って作戦を立てていることでしょう。
さぁ、それではここからはまったく個人的な吉野家への意見です。好き勝手に書かせて頂きましょう！
まず、豚丼について。オレは一度食ったキリ、ず～っと食べていませんでした。ゴボウ汁が許せない。タレが濃厚じゃない。知り合いの指揮者の小崎さんなんか「味」ではなく、「匂い」ですら許せないらしいです。ワイドショーでもニュースでも雑誌でも同じ様な意見をたくさん見てきました。単純に牛を豚に代えただけでよかったのに、こだわりで「あのタレはあの牛にしか合わない」と拒否。それはね、実は吉野家の牛丼は何よりもあの「タレ」が一番お金がかかってるからでしょう。
ところがつい二ヶ月ほど前に、たまたま知り合いに連れられて吉野家に行くと、なんだかお店に貼ってある豚丼のポスターの様子が違う！！！どうもゴボウは見当たらない！！！そしてタマネギが見えるではないか！！！！！！さっそく注文してみて驚いた。美味しいのだ！タレも変えてる！！！牛丼に近い味になってる！牛丼のタレのコストを抑えて間に合わせで作ったタレのようにも感じたが、前の豚丼とは比べようがないほどイケる。
ところでちょっと話は変わりますが、オレの音楽仲間にウインズ平阪さんという、吉野家のCMソングを歌ってたアーティストがいるんですが、安部社長から直接牛丼の無料券をもらったらしい。随分前の話ですが。で、和歌山に言った時にその券で牛丼を食べようとしたら「お客様、この券は使用出来ません。どこで手に入れられたのでしょうか」やて。社長にもらったんやっちゅ～ねん～！！！！！！！！！と平阪さんは落ち込んでました.....。
さて、話は逸れましたが、この辺で西 司の牛丼レシピをご紹介しましょう。あのね、これはね、ものすごく吉野家の牛丼に近い味を楽しめるのだ！！！！ほんとにほんとに恐るべしレシピだから、マジメに伝授しちゃいましょう。
まず用意するのは牛肉。しゃぶしゃぶ用の薄切りバラ肉しかダメです。代用品はありません（笑）。
もしどうしてもモモ肉や他の部位しかない場合は、豚のしゃぶしゃぶ用の薄切りバラ肉にしなさい（笑）。でもマジです。豚でもOKです。でもほんとはアメリカ産のショートプレートしかあの食感は味わえないのですが、ショートプレートという部位を大量に輸入している業者は吉野家しかなかったので、探せません。もちろん今現在は輸入は禁止されていますので手に入りません。ってか、オレらが手に入るのならD&Cが手に入れてます。
この牛肉をワインに浸しておきます。ワインは白ワインならなんでもいいです。
そしてそれ以外の具はタマネギのみです。余計なものは入れないで。とくにゴボウなど入れたら小崎さんの指揮棒が飛んできますから。
さぁ！ではタレ作りとまいりましょう～！これが命ですから！！！幸い、吉野家の方たちと知り合いになれたお陰で少しずつ少しずつレシピを聞き出していきました。
まず、醤油、白ワイン、コンソメ、塩胡椒＆山椒をごく少量、ミリン、ダシこんぶ、味の素、砂糖を用意しましょう。
さらに、ショウガ（おろし）＆ニンニク（スライス）、そして、干し桜えびを用意します。何を隠そう、この「干し桜えび」が「出せない味」の秘密なのです！！！
まずはショウガ＆ニンニクを炒め、干し桜えびも炒め、香りが出てきたら水を入れ上記の調味料を全て入れ、よく煮ます。
火をとめ、このスープを一度茶こしかコーヒーサイフォン用の紙にてこします。出来たそのスープに牛肉＆タマネギを入れ、よく煮ます。
そして、ごはんを炊きます。嘘です。オレはよくやってしまうんです。ごはんは炊いておきましょう。
これで出来上がりです。ではおさらいとして、それぞれの分量はだいたい4人分として、
牛肉しゃぶしゃぶ用の薄切りバラ肉........500g
タマネギ.........大1個
醤油.........50ml
白ワイン.........300ml
コンソメ.........固形のを1個
水...........400ml
ミリン...........20ml
砂糖...........小さじ1杯
味の素...........小さじ2杯
こんぶ...........適当
ショウガ...........適当
ニンニク...........適当
干し桜えび...........30g
です。
味を見ながら、砂糖の量は調整して下さい。ワインが甘口なら砂糖は減らしましょ。
さぁ！みなさんも挑戦してみましょ！！！
