NISHI TSUKASA 
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TSUBUYAKI

2006.02.19

最近はオイルヒーター使ってません。

耐えれる寒さになってきたということでしょうか。もうこれ以上は寒くはならないでしょうか。と、これくらいの時期は毎年言ってますが、3月終りに雪が降ったりしたこともあったなぁ。オレ、スモーカーなので換気が必要だからせっかく暖まった空気も入れ替えなきゃならないのが辛い...。換気機能が充実したエアコンでもやっぱりエアコンは空気の乾燥がヒドいからノドのことを考えるとオイルヒーターがいいんだよね...なんて、ノドのことを考えてるならタバコをやめろ、だって?それが出来たら苦労しないよ...。

さて、昨日、久々にギタリスト、米川英之くんと飲みました!またまたいいお話をたくさん聞かせていただいたのでした。米ちゃんと言えばロック!フュージョン!AOR!というイメージがあります。もちろん日本のトップギタリストなのでジャズやフォークというようなジャンルもなんなくこなすとは思いますが、スピリッツはロックでしょう。ってな話をしてたら「実はヘビメタをやってた」と告白されちゃいました...。アップはもってのほかで、ダウン弾きしか許されない(笑)
ヘビーメタル。裏ビートや細かいテンションはクソ食らえのカリスマサウンドなヘビメタ。あの爆音のルーツはヘビメタだったのか....。オレ、正直うらやましいッス。やかましいサウンドはせいぜいベイシティーローラーズしか通ってきてない(笑)。

ところが米ちゃん、ちゃんと理論やコードやテクニックを勉強してきてるからリフやソロも安心して任せられる。いやいや、それどころか、トータルサウンドプロデュース的なことまで任せてしまってる(西 司mini Album「SAY&DO」)。

昨日も「SAY&DO」のアルバムのレコーディング裏話を聞かせてもらったけど、嬉しかったのはあのアルバムを自分の命だと思って取り組んでくれたこと.....かどうかはわからないけど(笑)オレはそう感じてほんとにありがたかったのです。去年、CCB復活でNHKに出演したときは彼のサウンドの意向が全面に押し出された出演でした。

 

アーティストとして、米ちゃんの話はすべて共感出来ましたね。まず、長い間アーティスト活動(作家も画家も役者もすべて含めて)を続けていると必ず影響されていくものが変わっていくんですよ。そりゃあそうです。世の中は動いているんですから。自分の中にある古いモノを捨てる人。古いモノを温め続ける人。古きを訪ねて新しきを得る人。いろんなアーティストがいますが、そこで必ずファンの方達とのギャップが生じてきますよね。「昔の歌い方の方が好きだった」「昔の作品の方が好きだった」「昔の痩せてた姿がよかった(笑)」等...。でも、どんなアーティストもわざと嫌われようと思って活動をしてる訳じゃないんです。

オレだってそうです。デビュー当時とはたぶん歌い方も声質もサウンドも詞の世界もライブ内容も違ってきてる。だからといって昔の作品はもう嫌いなのか?歌わないのか?というと、とんでもない。楽しんで歌うことが出来ますよ。ただし、表現の仕方や聴いてくれる人たちのことはすごく意識しますね。米ちゃんもそうだと思います。CCBをとっても大切にしています。だからこそ、CCB再結成の時は神経を使ってるんだと思うんですよ。中途半端な番組構成や安易な再結成はファンの方達にも失礼だしね。米ちゃんは間違いなく動いていますよ。再結成自体を喜んでるだけじゃあ自分もファンの人達も止まってしまいますから。せっかく再結成するなら、単にタイムマシンで過去に戻っただけのような再結成では意味がないと思いますもん。

そんなこんなで、今年のアンプラグドライブ、米ちゃんがどえらく前向きに考えてくれてます!「米ちゃんがレコーディング参加してくれた曲のライブ!」もおもしろいかも!!!只今、計画中でございます!夏前にはツアーを考えています。
お楽しみに!!!

さて話はガラっと変わって、前に西ライブのビデオ撮影をして頂いたアヤノちゃんという方がオモロいものを持っていました...。バッグです。でもクツなのです。でもやっぱりバッグなのです。でもクツです(しつこい)。まぁとにかくフォトを見て下さい。

 

横から見ると普通のバッグなんだけど、底はシューズなのです。「履け!」と言われれば履けなくもないとは思いますが、履き辛いし、履く意味もありません。
23.5cmぐらいでしょうか、りっぱなシューズが底に縫い付けてあります。あまりにもおもろいので撮影させて頂きました!!!


2006.02.13

アマデウスのお話。
そして続きがあるのです。
ちょっとアカデミックな話になりますが.....。

指揮者の友達と話しました。
アマデウスが指揮棒を持たずに指揮をしていたこと.....。
それ自体が間違いだったんです.....。

1840年までは「指揮」自体がなかったので、「手」で指揮を振っていたことさえも間違いだそうです。わたくしの知り合いの指揮者の方、フィガロを指揮しています。素晴しいことです。なかなか出来ることではありません。いろんな作曲家を愛し、尊敬してらっしゃるこの指揮者の方でも「モーツァルト」は別格だそうです。

「モーツァルト」「ハイドン」「ベートーベン」がいたからこそ、「ワーグナー」は交響曲を書くのをやめたそうです。それはオレでもわかります。なぜワーグナーが歌曲しか書かなかったか。「ワーグナー」さん。わたくしはあなたに教えてあげたい。あなたは「ワーグナー」なのです。オレは今からアカペラアルバムを制作します。達郎さんやTAKE6がいようとも、オレはオレなんですから。あなたは50年、モーツアルトやベートーベンを恐れた。オレは20年間達郎さんを恐れた。

21年目に開き直れた。人は人。自分は自分。
その指揮者が言うには、「オレは生きてる限り、モーツァルトのような作曲家はきっと出てこない」って。モーツァルトは「うんち」が大好きだったのです。下ネタも大好きだったのです。「うんち」が好きで「下ネタ」も好きな世界の作曲家は今後「モーツァルト」しかいないでしょう。「下ネタ」と「作曲」のウェイトを同じぐらいに置ける作曲家はモーツァルトしかいません。

映画「アマデウス」の冒頭の、女性を追いかけ回すアマデウスは、マジです。
サリエリは唯一、彼の才能を尊敬しているにも関わらず、そんな姿を見てしまってるのです。

そこで、彼の世界最高傑作「ドンジョバンニ」のお話を.....。
「ドレミ」は音楽の頂点なのです。彼女を強姦して、オヤジに怒られ、逃げ出したドンジョバンニがオヤジを殺してしまった直後のバイオリンの奏でる「ドレミ」。まさに「ドレミ」。
モーツァルトは悲しみの絶頂の表現も長音階スケールなのです。ところが、この長音階スケールがマイナースケールに聞こえるこの歌曲...。

オレはこの話を聞いて鳥肌が立ちました。たかだか35年で5000年ぐらい音楽活動をしているようなモーツァルトに嫉妬するサリエリやワーグナーがわかります。ポップスの世界でもよくありますから。でも認めなければならない自分との闘いの時期がくるんですから。

実際はワーグナーはベートーベンを意識していたようですが、ベートーベンはモーツァルトなしでは築けなかったでしょう。

オレがモーツァルトの好きなトコは、「計画性がない」トコです。誰も意識していないトコです。そして明るいトコです。なぜ35歳で亡くなってしまったのでしょう。
次の世代、「運命」を命題にした交響曲第五番を書き終えたベートーベン。誰の運命なのでしょう。一目瞭然です。誰もがその死を運命と解決するのですよ。

世界のクラシック作曲家の運命は奥深いです。みなさんも是非一度徹底的に調べてみてくだされ。すべてがつながっていきますから。ちなみにオレが大好きな作曲家、チャイコフスキーも「運命」たる命題の交響曲を書いています。

ポップスもヒップホップもジャズもクラシックも演歌も詩吟もすべて含めて、いまだに「モーツァルト」を超える作曲家はオレの中には存在しません。
世界一、いや宇宙一、「音」を楽しんでいます。

今日、指揮者の方と話した、締めの言葉は「是非一度ゆっくりとモーツァルトと飲みたかったよなぁ」でした.....。


2006.02.10

クリントイーストウッドを知ってますか?

そりゃ知ってますよね...。でも「夕陽のガンマン」のイーストウッドを知ってる人はどんどん狭められていき、さらに「続・夕陽のガンマン」のイーストウッドとなるとさらにさらに狭められてきます。

先日、DVDで「続・夕陽のガンマン」を購入。やっと見終えました。オレのオヤジ、西部劇が好きだったんですよ。家には西部劇サントラがLPでたくさんあった。オレはちょくちょく拝借して口笛を吹いていた(笑)。この頃の西部劇のテーマ曲はメインのメロディーが口笛っていうのが多かったんです。さらに、アンプに直にシールドをぶち込んでるんじゃないか、と思うようなギターの音色。
マカロニウェスタンにピッタリなんですよね。ちなみにアメリカではスパゲッティウェスタンとも言います。そしてそして、必ず音が歪んでる(笑)。そこまでオーバーデシベルにすることはないんじゃないか、ってほど歪んでる。DVDのマスタリングで歪んでるんじゃないのか?って思ったんだけどセリフはまったく歪んでいない。っていうか、銃の音や爆弾の音でさえ歪んでないのにテーマ曲は歪んでる(爆)。でもね、これがマカロニウェスタンの醍醐味なんじゃないかと思います。サザエさんのテーマ曲のエンディングでテープがよじれて音がおかしくなる部分ありますよね?あれと同じだろう...。あれがないとサザエさんじゃない。

何十年もあのよじれたテーマ曲を使い続けてる放送局にグラミー賞を送りたい。
そしてマカロニウェスタンは1本の映画で何度も何度もテーマ曲が出てくる。だから終わる頃には口笛でメロディーを吹けるようになってる。オヤジがLPを買ったのもそんな楽曲コマーシャリズム満載の映画だったからでしょうか。

そして実は「アマデウス」も買ったのです。「Wolfgang Amadeus Mozart」。
あの作品はほとんど実話でほぼ間違いはないらしい。スコアの下書きをすることなく、頭で鳴らした和声を直接スコアに書いていくのがモーツァルト。オレもためしにやってみて、書き終えたスコアをシーケンサーに打ち込んで鳴らしたらとんでもないことになったことがある。もう二度としません、アマデウスさんのマネは。ただ、某指揮者と話したところ、あの映画には3つの間違いがある、と。間違いを探せたらジャスミン茶割りを100杯おごってくれるそうなのですが、今のところ、わかりません...。何度も見ようかと思ったのですが、なにせ長い映画なんですよ。あの時代、たしか指揮棒はなかったので、もしタクトを振っていたならそこが間違い!と思ったのですが、アマデウスを含め、指揮者は誰も指揮棒で振っていなかった...。それとね、フィガロはたしかに長作だけど、カットさせられたときのアマデウスの表情や言葉や作戦(?)は勉強になる。

オレならカットされたままだろうが、彼は結局、大作を貫いたよ。って、誰と比べてるんだろう。でもこの映画、22年前に映画館で見たんだけど、あの時と同じ印象で、すべての楽曲の演奏が強烈だった。歌も楽器も。当時は映画館だったので定位まではわからなかったけど、DVDなのでヘッドホンで聴けた。

いまだに誰が演奏してるのかわからないけど、吉田さんが言うには、当時の世界のスーパースターたちで結成された楽団だそうです。主役のトムハルスは音声とのアテブリではなく、実際に演奏しているんです。ピアノがうまい役者ではなく、役者がピアノを必死で練習したそうです。35年の短すぎた生涯を描いた映画「アマデウス」、とにかくステキな映画でした。

そして「男たちの大和」はついこの前、映画館で見ました。考えさせられた映画でしたね。たかだか60年前の出来事なんだよね...。戦争を知らない子供たちも戦争に関わった人たちも同じ時代に生きていることを改めて感じた。身震いがしたよ。素晴しいセリフがたくさんあったけど、まだ公開中でネタバレになってしまうので書けません。ただ、本来なら泣けるシーンなのかも知れないけど、加害者か被害者かの問題を避けて通るストーリー性なので泣けなかった。

非国民ではなく、世界の中の日本人としても見たかったしね。政治背景を出さずに大きい意味での「愛」を全面に出しているのに、たった一ヶ所出て来た「天皇」のセリフは余計に誤解を招く結果になったのはちょっと残念だったかな。クライマックスでの素晴しい役者の「戦う意味」のセリフで救われたけど。

って、十分ネタバレ?すんまそん。あ、エンディングスクロールの「ハーモニカ指導」が気になったよ。そんなシーンはなかったし。朝日新聞の配達員がくれた招待券があって、もったいないから見に行ったんだけど、いい映画でした。

ところで、実はオレが見にいった前日に同じ時刻に同じ映画館にRoute842のディレクターのゴンザレスも見にいってたらしいです。しかも招待券で...。
1日ズレてたらゴンザレスといっしょに見てたんですよ。よかった(笑)。あれぐらいの(?)シアターが自宅にあれば映画の趣味が変わるだろうな。オードリヘップバーンよりもスターウォーズを見るようになるんだろうな。

とにかく音がよかったです。映画館にはポップコーン。素晴しい。あれは噛んでも音がしないから。と安心してアイスコーヒーを飲んでたら残りわずかで「ジュルジュル~~~」と音がしてしまったのですよ。みなさん、食べ物よりも飲み物の無くなりかけに注意しましょう!

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